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タナ障害について

2017.07.11 | Category: スポーツ外傷施術

タナ障害の痛みで辛いお客様が来院されましたので

タナ障害について簡単に説明いたします。

タナ障害とは

「タナ」とは、膝関節内にある関節腔(かんせつこう)という空間を仕切る「滑膜ヒダ」のことです。棚のような形に見えることから、「タナ」と呼ばれるようになりました。

タナは、母体の中にいる胎児の段階で、関節包(膝関節を覆う袋)が作られる際に、一時的にできるものです。生まれた後は退化してなくなる人と、そのまま残存する人がいます。日本人の場合は、約半数の人に残存しているとされます。

タナ障害(滑膜ヒダ障害とも呼ばれる)とは、タナが関節内に挟まったり、強く刺激を受けることで炎症を起こす疾患です。スポーツをしている人に多く見られますが、タナが残存している人であれば、特に運動をしていなくても発症することがあります。

タナ障害の原因と症状

タナは大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)と膝蓋骨(しつがいこつ:膝の皿)の間にあるため、膝を屈伸した際に挟まって大腿骨に擦れてしまうことがあります。特に屈伸運動の多いスポーツなどをしていると、くり返し刺激が加わることでタナが肥厚(肥えたり腫れて厚みを増すこと)したり、裂けて炎症を起こしやすくなります。膝を屈伸するときには太ももの大腿四頭筋が主に使われるため、ストレッチ不足などによりここが硬く緊張していると、膝蓋骨を引っ張る力が強まることからタナ障害が起こりやすいとされます。

主な症状としては、以下ものがあげられます。

・屈伸運動や起立時、階段昇降時に膝が引っかかるような感じがする。

・膝を動かすと「コリッ」「パキッ」「ボキッ」などの音がすることがある。

・膝まわりが重苦しい感じがする。

・膝の内側を押すと痛みがある。

・初期は膝を動かすと痛みが生じ、放置すると安静時もジンジンとした痛みが長時間続くようになる。

タナ障害の施術法

タナ障害は初期の段階できちんと施術すれば、ほとんどの場合に症状が治まり、再びスポーツができるようになります。施術は、以下のような保存療法が基本となります。

・炎症と痛みが収まるまで、運動を休止する。

・抗炎症鎮痛剤(内服薬)や湿布などの外用薬で、痛みと炎症を抑える。

・超音波や温熱・冷却療法などの物理療法で、膝周辺にある筋肉の緊張を和らげる。

・大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチや、筋肉強化をはかる筋トレを行う。